Q&A
「法人会」って、どんな団体ですか？
「法人会」は、50年以上の歴史をもっている税と経営に関する団体で、数多くの企業で構成されています。ひと口に言うと、「法人会」は企業経営のお手伝いをする団体です。経営者が税の知識と経営の力を身につける場であり、いろいろな業種の経営者との交流の場も提供しています。また、「法人会」は国税局から認可を受けた公益法人として、一般への税の啓発活動や地域へのボランティア活動なども行っています。私どもは、「健全な納税者団体」であると同時に「よき経営者をめざすものの団体」だと言っております。
「公益法人」って何ですか？
公益法人とは、不特定多数の利益の実現を目的とし、特定の営利を目的としない法人です。「法人会」は、国税当局の認可を受け、社会的にも認められた団体です。国からの補助金等は一切もらっていません。企業の間から自発的に生まれ、納税者自身が結成した団体が「法人会」です。
「法人会」にはどんな会社が入っているのですか？
「法人会」には規模、業種を問わず、どんな企業でも加入できます。実際にいろいろな業種の様々な規模の会社にご加入いただいています。
「法人会」の組織はどうなっていますか？
東京には各税務署ごとに48の単位法人会があり、それらの連合組織として一般社団法人東京法人会連合会があります。また全国組織として、公益財団法人全国法人会総連合ができています。東京の「法人会」会員企業数は、全法人企業の約半数にあたる18万社を擁しています。また全国の会員企業数は約75万社を擁しています。
それでは「法人会」は、具体的にどのような事業を行っているのですか？
「法人会」の事業は、大きく分けて5つになります。
◎1つは、企業経営に対するサポートです。
―たとえば―
- 企業経営に必要な知識、最新の経営情報を提供する研修会、講演会
- 実務担当者向けの「法人税の申告書の書き方」や「源泉所得税の基礎講座」など実践的な講習会
- 研修用ビデオの貸出、税や経営情報を掲載した「ほうじん」や会報
- 場所を選ばないインターネットセミナーの視聴
- 貸倒保証制度、企業情報提供サービス、社会保険相談、税務相談、法律相談、生命保険相談
◎2つめは、税に関する事業です。
―たとえば―
- 決算法人説明会、年末調整説明会、新設法人に対する説明会
- 税法・通達等の改正説明会、税務研修会、税理士による税務相談、各種参考資料の配布
- 会員の意見を集約した税制改正についての要望、税の使途の調査研究
◎3つめは、充実した福利厚生制度です。
―たとえば―
- 経営者、役員の病気や万一の時に備える"経営者大型総合保障制度"
- 事業主・従業員だけでなく、派遣社員や製造業の構内下請社員も含めて幅広く補償する"アットワークハイパー任意労災"
- "がん"による経済的負担を軽減する"法人会がん保険LOVE"
- 従業員の退職金を安全・有利に準備できる"特定退職金共済制度"
その他様々な福利厚生制度があります。
◎4つめは、健康、提携宿泊施設等の福利厚生事業です。
―たとえば―
- 人間ドック、健康診断
- 従業員やその家族も利用できるラフォーレ倶楽部・プリンスホテルなどの提携宿泊施設、指定旅館
- 日帰り研修会、ゴルフなど様々な経営者と交流ができる楽しい催し物
◎5つめは、地域社会に対する様々な貢献活動です。
―たとえば―
- 地域社会の環境美化
- 青少年の健全な育成
- 芸術・文化振興
貸付制度のようなものはないのですか？
「法人会」が会員の方に直接、融資する制度はありませんが、都市銀行や信用金庫と提携した“東法連メンバーズローン”を始め、会員向け融資制度を実施しています。また、国や東京都などの公的融資程度の紹介も行っております。公的融資制度の中には、案外知られていないものも多く、これらの制度を有効に活用すれば会社の経営に随分、役立つのではないでしょうか。
「法人会」に入って、どのようなメリットがあるのですか？
「法人会」では、これまでご説明したように、実にいろいろな事業を実施しています。会員になってのメリットは、これらのいろいろな事業を積極的にご利用なさることによって、自然に経営者ご自身や企業の中に備蓄されていくものと思います。また、「法人会」では、様々な業種の方と知り合い、交流を深める場を提供しています。いろいろな社長さんと親しくお付き合いし、ご自身の会社経営に役立てる…こんなことも「法人会」ならではの特色と言えましょう。
会費は、高いのではないですか？
「法人会」が多彩な事業を実施しているため、会員になると高い会費をとられるのではないかと思われている方もいますが、会費は高くありませんし、会費は全額会社の損金となります。「法人会」の事業の多くを、会員の方は無料（一部実費程度）でご利用になれます。
うちは、業績が不振で、入会しても会合や研修会等への出席がとても無理ですが…
会社経営を自分ひとりだけの考えでいくのは、非常に難しいことではないでしょうか。向上のひとつの方法として、「法人会」に入って仲間と一緒に勉強したり語り合ったりする手段もあるのではと思います。もし社長さんに時間が無ければ、奥様や従業員の方でも参加できますし、最新の税務や経営情報を掲載した会報や無料でお貸しするビデオで学ぶこともできます。
うちは、税理士先生にお任せしているので、税のことを知る必要もないのですが…
税の申告を正しくなさるため、税の専門家である税理士先生にお願いするのは結構なことと思います。しかし、企業経営と税の関係は今日、密接になってきており、企業経営者が全く税の知識を持っていなくてもよいというわけにはいかなくなってきています。経営者も、税についての基本的な知識を身につけていた方が、これからの企業経営には何かとプラスになるのではないでしょうか。それに「法人会」は今までご説明しましたように単に税関係の事業だけを行っているわけではありません。
うちの会社は、会社といっても小企業なのですが…
「法人会」には、いろいろな業種の様々な規模の会社が加入していますし、会員の多くは中小企業です。法人会無料相談会など中小企業の方々に役立つものがあります。会社の規模が小さいからといって遠慮なされることはありません。
「法人会」に入会すると、何かに強制的に動員されたり、寄付を求められたりするのではないですか？
各行事への参加はもちろん強制ではありません。お時間のある時にご出席いただければ結構です。また、寄付をお願いするようなことはありません。